私の祖母は19歳で母を出産。
母も19歳で私を産んだ。
私が生まれた時、祖母は38歳の若さだった。
祖母を母と間違われ、母を姉と間違われることもあった。
母は長女で私は初孫。
父方にとっても初孫だった私は、たくさんの叔父叔母たちに可愛がられて育った。
母の妹婿の叔父は、いつもいろいろなものを買ってくれたり、いろいろな所へ私を遊びに連れて行ってくれた。
あるとき叔母が言った。
「うちのお父ちゃんは自分とこにも恵子という娘がいるのに、買い物に行くと『これ繁子に買ってやろうか?』と言うんよ!」
その叔父がこう言ったことがある。
「わしらがアレ(繁子)に前世で世話になったんかな?」
と。
それを聞いた私は
「そうやで!まだまだ返し足りんよ!」
横で叔母が
「きゃあーー!」
と笑った。
叔父亡き後、今、叔母は93歳。
会うたび79歳の私にお小遣いをくれる。
この記事を書いたのは…
- 名前:甲斐繁子(かいしげこ)
- 教会:百萬分教会(宮﨑部属)
- 立場:教人
- 所在:大阪市東住吉区
- 猛暑とコロナに閉じ込められ自由を失った老人の日課は、ごみや吸い殻、缶拾いと草むしり。認知症の予防にもなると大教会からのオファーに応え、これまでの日々のあれこれを振り返ってみることにしました。
- 文章に添えられたイラストも甲斐さんの手によるもの