独身時代に勤めていた松下電器では、世間よりいち早く週休2日制が取り入れられていた。
「一日教養、一日休養」と言う社内スローガンのもと、社員は競って自分自身のスキルアップや仕事に繋がる資格取得に励んでいたし、プライベートの充実にも力を入れていた。
そんなある日、社内の保養所を利用し、女性7人で京都へ1泊2日の保養に出かけることとなった。
京都の一日を史跡巡りに費やした夜、食事の後で
「明日、私は先約があるので早朝にここを出ますので。ご一緒できなくてごめんなさい」
と言った。
「どこに行くの?やめとき。一緒に遊ぼうよ」
と口々に言う友達。
「う〜ん、ちょっと奈良の天理という所へ行く用事があるの」
中席を運び中の私は言葉を濁して皆に告げた。
「もしかして…別席運んでる?」
と誰かが言った。
すると
「えっ?何席目?私は〇席よ」
「えっ?私は〇席よ!」
なんと7人中、私を含めて5人が別席を運び中であった。何ということでしょう!社内ではそんな話はしたことがない。
友達の一人が、近所にある教会の活動の話をしてくれて、皆は静かに聞きいったあと
「明日は、遅れんように!早よ行きや‼️」
皆が私の背中を押してくれたのだった。

この記事を書いたのは…

- 名前:甲斐繁子(かいしげこ)
- 教会:百萬分教会(宮﨑部属)
- 立場:教人
- 所在:大阪市東住吉区
- 猛暑とコロナに閉じ込められ自由を失った老人の日課は、ごみや吸い殻、缶拾いと草むしり。認知症の予防にもなると大教会からのオファーに応え、これまでの日々のあれこれを振り返ってみることにしました。
- 文章に添えられたイラストも甲斐さんの手によるもの
