「週4日?」

三女の結納の日、略式ながら神棚の前に結納の飾りが整えられ、仲人さんご夫妻から口上が述べられた。

儀式が一段落して両家揃っての祝いの膳を囲んだ。
その時、娘の母親である私が口火を切った。
「今こうして結納を交わさせていただきましたが、娘をすぐには嫁には出せません。ご存知の通り我が家は天理教の神様を信仰しておりまして、娘たちをその教えを学ぶ三ヶ月の修養科というところを修了させてから嫁がせたいと思っております。」
勇気を出してお話をした。

婿になる彼は
「えっ?週4日ですか?」
と聞き返してきた(パートじゃない‼)。

私の説明を聞いた彼のご両親から
「そんな良い所なら…」
とご納得をいただいたが、当の彼の心中はどうだったのだろうか…

後に彼は別席を運んでくれた。

この記事を書いたのは…
  • 名前:甲斐繁子(かいしげこ)
  • 教会:百萬分教会(宮﨑部属)
  • 立場:教人
  • 所在:大阪市東住吉区
  • 猛暑とコロナに閉じ込められ自由を失った老人の日課は、ごみや吸い殻、缶拾いと草むしり。認知症の予防にもなると大教会からのオファーに応え、これまでの日々のあれこれを振り返ってみることにしました。
  • 文章に添えられたイラストも甲斐さんの手によるもの
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