「こん・こん・こん」

子どもが幼い頃の話。
良いことがあったとき、辛いことがあったとき、その小さな身体を抱きしめながら
「こん・こん・こん」
と口に出した。

胸の中のおさなごは私を見上げて
「こん・こん・こんってなに?」と。
「今なぁ愛情を注いでいるんよ」
と言うとじーっとしていた。

子どもたちが成人した今でも、たまに
「抱きしめていい?」
と言うと
「なんで?」
ともうおばさんになっている娘。
「う~ん、可愛いいから」と言っては抱きしめる私。

ある時、婿殿がお義母さんである私に言ってきた。
「僕にもこん・こん・こんしてください!」

この記事を書いたのは…
  • 名前:甲斐繁子(かいしげこ)
  • 教会:百萬分教会(宮﨑部属)
  • 立場:教人
  • 所在:大阪市東住吉区
  • 猛暑とコロナに閉じ込められ自由を失った老人の日課は、ごみや吸い殻、缶拾いと草むしり。認知症の予防にもなると大教会からのオファーに応え、これまでの日々のあれこれを振り返ってみることにしました。
  • 文章に添えられたイラストも甲斐さんの手によるもの
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