鬼滅の刃

映画「鬼滅の刃」が、驚異的な観客動員数を記録し、「千と千尋の神隠し」を抜いて、国内映画史上最大の興行収入をあげました。

内容は、鬼殺隊という剣士達が人食い鬼を退治するという勧善懲悪的な主題を縦糸に、兄弟愛・家族愛を横糸にした物語なのですが、子供から大人に至るまで、何がこれほどまでに人々を魅了し、感動させたのかは興味あるテーマでしょう。

言うなれば、現代の鬼に当たるコロナウイルスをも、かの鬼殺隊に退治して貰いたい所ですが、今その鬼殺隊に相応するのは医療関係者なのかも知れません。彼らの必死の取組、治療によって、感染拡大が抑えられ、人々の不安も軽減されたと思われますし、ワクチンの開発と投与の開始は、世界の希望となりました。恐怖と不安と重圧の中、任務を遂行される関係者の方々には感謝あるのみです。

奮闘する彼らに対して、果たして私たちには何が出来るのでしょうか。勿論、マスク・手洗いうがい、或は三蜜を避ける等の行為や各種の自粛は、個々に励行している事でしょうし、それが感染拡大防止に貢献できている側面はあるでしょうが、それ以上のことが出来ない自らに対し、もどかしく思えてきます。
  
「鬼滅の刃・無限列車編」の事実上の主人公である鬼殺隊隊長・煉獄杏寿郎は、厳しい母の教えに従い、常に自らの責務を全うすることを誓いますが、列車の乗客を鬼から守るため死闘を演じ、これを撃退しつつも、力尽きてしまいます。
死の間際現れた母の亡霊に「母上、俺はやるべきこと、果たすべきことを全うできたでしょうか」と問い、「あなたは立派にできましたよ」との母の優しい言葉を聞いて、ニッコリ微笑み息絶える時、劇場は最高潮に達し感動の嵐となるといいます。

さて我々は、常日頃、信仰者としての責務を果たして来れてたのでしょうか。
又最後にそれを報告する相手は、両親なのでしょうか或は教祖なのでしょうか。

このコラムは、毎月発行の天理教宮和分教会月報「宮和だより」からの抜粋です。
掲載文:2021年3月1日発行「宮和だより」から
執筆者:二宮哲英

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