『人生 プラスマイナス チャラ』

大谷翔平選手の通訳、水原一平氏の違法賭博行為が発覚し、米球界は大騒動となりました。

一時は大谷選手にも疑惑の目が向けられ、日本でも皆まさかと思いつつも不安の気持ちを隠し切れませんでした。幸い彼は、無実で完全な被害者だったことが分かり、一同胸をなでおろしたのですが、彼が活躍して一千億円を手に入れても、国民にお金が回ってくる訳でもなく、逆に解雇されたとしても、我々の懐が痛む訳ではないのですが、国民的英雄というものは身内のように思われる存在なのでしょう。

某メディアの記事によると、「欽ちゃん」こと萩本欽一さんは、一連の大谷報道に対して「翔平君は、世間では悪い人に出会ったと言われているが、運と言う意味で言うと、一平ちゃんはよくやった」と言って周囲を驚かせたそうです。

欽ちゃんは、人生において運を重視してきたそうで
「人生は良いことがあると必ずその分だけ悪いことがやって来る。プラスとマイナスがチャラになる。あんなに高額のお金で契約し、素敵な奥さんを貰い、二つの幸せを掴むと翔平君の体に具合の悪い部分が出てしまうかも知れない。だから野球に関係ない所で悪い部分が出て欲しいと思っていたら、それが出てくれた」
というのが真意だったそうです。
その上で、輝かしい成功体験を重ねてきた大谷選手が、悔しい経験をどう力に変えていくのか、彼がまた一つ成長した姿を見せてくれることを楽しみにしてるとの事でした。

人は絶頂にいる時が一番危ないと言われ、教祖も「十分上れば下るより他ないほどに」と高慢を戒めるようなお言葉を発されていますが、欽ちゃんも同じ様な思いで、心配していたんだろうと思われます。

厳しい芸能界でお笑いのトップに君臨もしてきた欽ちゃんですが、その道中には多くの苦労があり、山坂もあったのでしょう。その中で育まれた謙虚な人生観が垣間見えたような気がしました。

このコラムは、毎月発行の天理教宮和分教会月報「宮和だより」からの抜粋です。
掲載文:2024年5月1日発行「宮和だより」から
執筆者:二宮哲英

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